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スーツのオーダーをする時に不埒なオーダーをすることは、職人を混乱させるばかりでなく、惨憺たる結果を招くことになりかねません。
職人に対しても失礼であるし、いくら高名なスーツの仕立て屋であっても、そのスタイルを好きになれないのなら無理して誂えることはしないというのが基本です。
いつかそのスタイルと自分の気持ちが響きあったときにお願いするのが正しい選択になります。
既製服のブランドやファクトリーでも、得意や不得意の分野があります。
日本の場合は、買い付ける側があれこれ注文をつけてブランドやファクトリーの匂いを消してしまいがちです。
数奇屋づくりが得意という大工に、パンテオンやヴェルサイユを求めても無理な話で、そうではなくブランドやファクトリーの匂いが濃密で、自分がそれを好ましく感じるかでスーツを選んでいきます。
そして、さまざまなスーツに袖を通していくうちに、自然と自分の好きなスタイルを確立していけます。
パーティーならこの仕立て屋、大事な商談やプレゼン用はこのブランドなど、スタイルもまた人となりです。